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グリーン物流パートナーシップ

グリーン物流パートナーシップ会議 「商務・サービス審議官表彰」受賞

~異業種3メーカーの共同連携輸送による労働環境改善・環境負荷低減を実現~


ライオン株式会社、株式会社J-オイルミルズ、鈴与株式会社とともに、「令和2年度グリーン物流パートナーシップ会議 優良事業者表彰※1」において経済産業省「商務・サービス審議官表彰」を受賞いたしました。

(参考)経済産業省「令和2年グリーン物流パートナーシップ会議」ホームページ
https://www.greenpartnership.jp/

■受賞内容と受賞理由

地球温暖化や環境負荷低減のために、物流分野におけるCO₂排出量削減の取組みとして、ハード面の輸送機器・物流施設の改良や、ソフト面の輸送ルートの見直し・効率化に加えて、荷主と運送事業者間が連携することによる物流の全体プロセスでの効率化が必要となっています。また、運送業界ではEC事業の拡大等により物流需要が伸長する一方、ドライバー不足が続いており、多様な人材の活用と、そのための働きやすい労働環境の実現が急務です。

本取り組みでは、ライオン、モンデリーズ・ジャパン、J-オイルミルズの異業種メーカー3社の貨物を、鈴与の高積載型スワップボディ車※2を活用して、関東~中京の中間地点に位置する拠点で中継輸送※3することで、輸送車両台数の削減や実車率の向上、作業時間および待機時間の削減を図り、環境負荷の低減に加え、ドライバーの労働環境改善を同時に実現しました。

今回の受賞は、メーカー3社と運送事業者が連携し、入出荷における日程や時間の調整などを通じ共同連携輸送を行うことで、環境負荷軽減と物流生産性の向上に貢献をしたことが評価されたものです。

※1経済産業省・国土交通省が、物流分野における環境負荷低減、物流の生産性向上等持続可能な 物流体系の構築に関し、特に顕著な功績があった取り組みに対して表彰するもの

※2大型車よりも車内高が高く、荷台部分が着脱可能な車両
※3長距離・長時間の運行において、中継地点で運転者を変更し輸送する形態

■ 成果及び今後の展望


荷主3社の運行を連携させることにより、以下の効果が見込まれます。
①車両台数の削減:3台/日⇒2台/日
②運行効率の向上:実車率96.5%
③環境負荷の低減:CO2排出量を137.3t /年(約43%)削減

また、本輸送には荷台を切り離すことができる高積載型スワップボディ車両を使用することで、以下の効果も見込まれます。 ①労働時間の短縮:荷台を積込場所に切り離すことにより作業時間及び待機時間の削減
②労働環境の改善:2台の中継輸送により1泊2日運行を日帰り運行に改善
③車輛手配業務の削減:定期定時運行により車両手配・トレース業務の削減

この取り組みは、4社のパートナーシップにより実現したもので、SDGsの目標17と合致します。そして、目標13「気候変動に具体的な対策を」を達成するために、この取り組みを継続していきたいと考えています。

SDGsアイコン 13:気候変動に具体的な対策を 17:パートナーシップで目標を達成しよう


実施前フロー

実施前フロー


共同連携輸送実施後のフロー

共同連携輸送実施後のフロー


※実線は実車、点線は空車

プレスリリース